| ■ アゴの痛みは歯並びと関係 |
顎関節症とは?
|
会話や食事の時、耳の前にある顎関節(がくかんせつ)がカクカク鳴ったり痛みがでたり口が開きづらくなるのが顎関節症です。肩こりや頭痛を伴うことも少なくありません。
20〜30歳代の女性に多くみられますが、小中高校生にも予備軍が多数存在することがわかってきています。 |
原因は?
|
悪い咬み合わせや歯並び、歯ぎしりやくいしばり、頬づえや姿勢の悪さ、ストレスやリュウマチなどが原因となります。特に歯ぎしりやくいしばりは直接的な悪い影響を及ぼします。 |
歯ぎしりとくいしばり
|
原因は明確になっていませんが、疲労やストレスなどの問題と、歯の咬み合わせが悪いといった咬合の問題があげられます。歯並びが悪かったり、詰め物が合っていないと寝ている時に無意識に歯をこすり合わせてキリキリと音をたてます。多い人だと一時間以上にもなります。食事などで一日に上下の歯をかみ合わせるのが20〜40分ですから、とても長いことがわかります。また、歯にかかる力は一本で50kg以上にもなりますので、歯はすり減り歯肉やアゴの骨、顎関節もダメージを受けます。普段下アゴは宙に浮いた状態で筋肉もリラックスしていますが、咬み合わせが悪く、いつも上下の歯が触れている状態にあるとアゴの筋肉が絶えず緊張状態にあり疲労が蓄積して痛みとして出てきます。 |
治療法は?
|
まず原因が何かを探ります。寝る前の自己暗示や低い枕、頬杖をつかない、硬い物を避けるなど生活習慣に注意するだけで症状が改善することが多いのです。その他、薬物療法や理学療法、プラスティック製の装置を用いて安静をはかるスプリント療法、開口訓練などのセルフケアを重視した歯を削らない保存的な方法が主流となっています。咬み合わせや歯並びが原因の場合、再発することも多く、症状が落ち着いたところで矯正治療を始められるのがベストだと考えられます。 |
| ■ 顎関節症とはどういうものなのでしょうか? |
| 顎関節は耳の1cm程前方にある特殊な関節で、骨と軟骨、靭帯、筋肉、関節円板(クッション)が複雑に働き合って下アゴを動かすことで、会話や食事ができます。それが何かの原因で、痛みが出たり、カクカク音が鳴ったり、口が開かなくなったりするのが顎関節症です。場合によっては肩こりや頭痛などの症状も出ることがあります。原因としては、悪い咬み合わせや歯並び、寝ている時の歯ぎしりやくいしばり、頬づえや姿勢の悪さ、ストレスやリュウマチなどが複雑に関係しあって発症すると考えられます。治療としては、スプリントと呼ばれるプラスチィック製の装置や薬を用いて安静をはかり、悪い癖や姿勢など生活習慣の改善、開口訓練などのセルフケアを重視する保存的な方法が主流となってきており、多くはそれで改善していきます。 |
| ■ 顎関節症と矯正治療との関係について教えてください |
| 時々、雑誌やテレビで歯科治療や矯正治療が顎関節症を引き起こすと誤解を招く根拠のない報道があるようです。近年、顎関節症でも先進国のアメリカで訴訟問題が頻発して社会問題になりました。米国立衛生研究所は広範囲な疫学調査や検証を行った結果、矯正治療と顎関節症の関係を否定する結論を出しています。自覚していない人の70%以上に顎関節症の症状が認められたとの調査報告もあり、歯科治療に関係なく多くの方が発症する可能性を持っているのです。子供さんも例外ではありません。世界各国で原因の解明や治療法の確立に向けて研究がされている途中の病気ですが、少しずつ成果が出されてきています。先日も矯正治療を始めてから顎の痛みやひどかった頭痛が無くなったと喜んで話してくれた女性の患者さんがいました。咬み合わせや歯並びが原因の顎関節症の場合、矯正治療によって症状が改善することは多くあります。我々矯正歯科専門医は、良く咬める美しい歯並びに歯列矯正することで、虫歯や歯周病の防止、顎や筋肉の発育促進、コンプレックスの解消、集中力や記憶力の向上、ボケの防止などにつながり、一生楽しい食事ができるような生活の質を向上させることを目的としています。顎関節症だけでなく、咬み合わせや歯並びが気になっている方は、一度、矯正歯科専門医に相談されることをお勧めします。 |